G・houseでは「フェアトレード」(公正な貿易)を意識して製作・販売を続けています。なぜ、ただのアクセサリー屋が「フェアトレード」に関わることになったのかお伝えしようと思います。
【きっかけはタイ】
旅行が好きで、アジア好き。そして趣味はアクセサリー作り。それを結びつけた仕事をしたい…。そう思ったことから手作りアクセサリー『G・house』は始まりました。
アジア好きと言っても興味の中心は中国やインド。タイにはほとんど興味はなく、全くといってよいほど無縁でした。
ある日、本格的に製作活動をするためそれまで同時に続けてきた会社勤めをやめることにしました。そして“リフレッシュ”と称して旅に出ることにしたのです。その時に選んだ国の一つがタイでした。でも自分で選んだ訳ではなく同行する友人が選んだようなもの。友人も勧めているし、一度くらい行ってみるのもよいかもしれない…。そんな気軽な気持ちで決めたのでした。
聞くとタイにはかわいい民芸品や安いビーズがあふれているとのこと。行ってみると本当にそこは買い物天国!旅行好き、アジア好きの要素を満たしつつ仕事(買い付け)をするのにこれほどぴったりの国はありません。
それから毎年タイに買い付け旅行に行くことになりました。
【なぜフェアトレード?】
買い付け旅行に行くようになって数年経った頃、ふと仕入れたビーズを見て「これを作っている人は一体いくらもらっているんだろう?」と考えるようになりました。日本で同じ物を作れば何倍もの値段になるに違いありません。それに作り手と思われる少数民族の人たちの生活は経済的に恵まれているようには見えません。作り手は仕事に見合った賃金をもらっているのか気になりました。
この頃にはアクセサリー作りに使うパーツの半分以上をタイで仕入れるようになっていました。私の仕事はタイの人たちのお陰で成り立っているようなものです。それなのにそれは彼らのためになっているようには見えません。かえって苦しめてさえいるのでは…そんな思いがわいてきました。そう思いだすともう今までのように物を買うことが出来ません。何となく後ろめたい気持ちがつきまとうのです。
そんな時『フェアトレード』というものに出会いました。作り手の生活や伝統文化、環境のことを考えながら物を作り継続的に売買する…これこそ私の疑問に答えてくれるものではないかと思いました。私が仕入れている物もこのように取り引きされればもう後ろめたい気持ちも持たずに済むのです。
こうしてフェアトレードの活動に参加するようになりました。
【活動はしてみたが…】
まずは個人的にフェアトレードで輸入された商品を買うことから始めました。もっと詳しく知るために市民活動やイベントに積極的に参加しました。いずれは仕事もフェアトレードに結びつけたいと思うようになりました。こうして仕入旅行でわいた疑問は解決したかのように見えました。でも今度は違う疑問がわいてきたのです。
私にとってフェアトレードは理想的なビジネスの形でした。でもそれはボランティア要素の強い慈善事業としてとらえられることも、そうとらえる人も多かったのです。作り手は手厚く保護するけれども作られた物を扱う人は儲けてはいけない。一般貿易は悪者扱いされることもしばしばです。取引はあくまでも作り手のペースなので商品が季節を過ぎてしまっても、品質が少々悪くてもたいした問題にはなっていないように見えます。私には理解しがたい事でした。
これまで苦しみ続けてきた作り手を保護することは大事なことです。だからといって買い手が我慢したり、間で携わっている人が無償で活動しなければいけないのでしょうか?これは本当に“フェア”なのか?
ますます頭を抱えました。
【私に出来ること】
フェアトレードの活動を始めて一年経った頃一度活動を休止することにしました。自分なりに考えて答えを出したいと思ったからです。
仕事としてフェアトレードに携わっている方達のお話を聞いたりもしました。その方達は私と同じような疑問を抱きつつもそれをそれぞれの立場で改善しようと努力されていました。
そんな方達の話を聞いて再びフェアトレードの活動を始めることにしました。ただし今度は私が出来る方法で…。
私に出来ること。それはパーツを仕入れてアクセサリーを作って売ること。そしてそれで私が生活していくことです。この一連の作業にはたくさんの人が関わってくれています。その人達全てに利益があるように私自身が行動することでフェアトレードが実現するのではないだろうかと考えたのです。
スローガンを掲げ大きな旗を振り多くの人にアピールすることはとても大事なことです。それが出来る人は素晴らしいともうらやましいとも思います。そういう人たちがいるから広まっていくスピードも増してゆきます。でも私に出来ることはもっと小さな事だったのです。
今『G・house』では、『G・house』の考えるフェアトレードを実現するために出来ることを少しずつですが進めています。お客様の要望をパーツの作り手さんに伝えオリジナルのパーツを作っていただいたり作り手さんの思いをお客様に伝えたり…。『G・house』に関わって下さった方々に「G・houseに出会って良かった」と言っていただけるよう出会いとつながりを大切にしていきたいと思っています。
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